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暮らしのかたち

和モダン×最新テクノロジーの、ちょっと先の暮らし

古民家が、少しずつ“和モダン”へと姿を変えようとしています。畳や古梁などの伝統的な要素を活かしながら、既存の建具を大切にリペアして再利用し、かつての趣を残しつつも住まいの機能を高めています。実は、ある繊細な仕掛けを加えることで、強度やデザイン性を同時に満たす計画も進行中なのですが、まだ詳しくはお見せできません。見た目には純和風でも、暮らしの内部には最新のテクノロジーが息づく――そんな「新しさ」と「懐かしさ」が同居する空間づくりが、今まさに動き出しているのです。

暮らしのDIY

大がかりなDIYといえば、普通は木工や塗装など物理的な作業を想像しがちかもしれません。しかし、私たちはもう一つの“DIY”を進めています。それは「住まいを支えるプラットフォーム」そのものを自作する試み。具体的には、家の中のIoT機器を一元管理できる仕組みを自分たちで組み立て、必要に応じてアップデートしていこうとしています。照明やエアコンなどの家電操作はもちろん、防犯カメラやエネルギー消費データの分析までを一括管理できるように。表からは見えにくい、いわば“裏側”のインフラづくりにもこだわっていくつもりです。

そして、いずれはAIが家全体を“エージェント”として制御し、私たちの暮らしを共に作り上げる存在になってくれたらと夢見ています。温度や湿度、明るさなどを検知し、快適性を自動調整するだけでなく、蓄積したデータから「この時期は断熱や虫対策を強化したほうがいい」など、家自らが提案してくれるような未来を想定しているのです。電気使用量の最適化や食材在庫の管理など、ちょっと先の暮らしに向けてAIと一緒に考え、行動していけたら面白いと思いませんか。

築85年を超える古い空間と、これから迎え入れる最新のテクノロジーが、同じ屋根の下でどんな共鳴を起こしていくのか。まだ具体的な姿すべてをお伝えできる段階ではありませんが、新旧の融合が生み出す新鮮な発見を、少しずつ共有していきたいと思っています。次回は、実際に導入を検討しているIoT機器や、将来的にどのようにAIエージェント化を進めていくかなど、もう一歩踏み込んだお話ができればと思います。どうぞ、引き続き見守っていただければ嬉しいです。