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Matterでつなぐ暮らし

こんにちは、なんでも屋の夫です。

スマートホーム業界では、2025年に入ってから「Matter」対応デバイスの投入が急速に進んでいます。

Matterはさまざまなメーカーやプラットフォームをつなぐ共通規格として注目されており、Amazon Alexa、Google Home、Apple HomeKitなど、異なるシステムのデバイス同士でも互換性を確保できる点が大きな魅力です。

今回の記事では、ここ2週間ほどで新たに発表・話題になったスマートホーム製品の中から、一般ユーザーが使いやすい製品と、エンジニア/上級者向けに拡張性の高い製品をピックアップしてみました。

古民家再生や地方のスマート化に取り組むうえでも、Matter対応によるシームレスな連携がキーポイントになるはず。最新のスマートホーム事情を紹介します。

1. スマートライト

✅ Aqara LED Bulb T2 E26

  • 特徴

    6種以上のRGBカラー・調光、ホワイト調色に対応、最大1100ルーメンの明るさ

  • 通信

    Matter(Thread)とZigbee両対応

  • メリット

    HomePodやEchoなどスレッド対応ハブがあれば追加ブリッジ不要

    サーカディアンリズムに基づく自動調光で、1日のリズムに沿った照明プランを組める

    価格も約20ドル(約3,000円)前後と手頃

  • おすすめ度(一般ユーザー向け) ★★★★☆

    E26口金の電球を入れ替えるだけなので導入もカンタン

    スマホアプリや音声アシスタント経由ですぐに色・明るさを調節可能

✅ Aqara スマートスイッチ H2(参考・北米発売予定)

  • 特徴

    壁の照明スイッチそのものをスマート化

  • 通信

    ZigbeeとThread両対応、Matterハブ連携可

  • メリット

    電球側の機種を問わず、照明全体をスイッチ単位で制御できる

    デュアルプロトコル対応で高い互換性

  • おすすめ度(エンジニア向け) ★★★★☆

    工事が必要だが、スマート照明の自在な制御を行いたい方に最適

    スイッチ自体の物理操作と連動するので、家族間のトラブルも起きにくい

2. セキュリティ

✅ SADIOT LOCK Hub 2M

  • 特徴

    既存のスマートロック「SADIOT LOCK2」に、USBドングル型のハブを追加してMatter対応を実現

  • できること

    遠隔施錠・解錠、ドア状態のスマホ確認

    Alexa、Google Home、Appleホームアプリなどから音声操作

  • 価格・発売

    約1万円弱で、3月末より販売予定

  • おすすめ度(一般ユーザー向け) ★★★★☆

    玄関鍵への貼り付けのみでOKのスマートロック導入がさらに便利に

    家族みんなが異なるスマホOSでも同じロックを操作できる

✅ Aqara Camera Hub G5 Pro

  • 特徴

    Aqara初の屋外対応スマートカメラで、スマートホームハブ機能も一体化

  • カメラ性能:

    4MP(1520p)の高解像度センサー

    F1.0の明るいレンズで夜間もカラー撮影可能

    AIによる人物・車両・荷物・ペット検知

  • ハブ性能

    Zigbeeセンサーを一括管理できるZigbeeハブ

    Threadにも対応し、Matterデバイスのボーダールーターとして機能

  • おすすめ度(エンジニア向け) ★★★★★

    防犯カメラ+スマートホームの中継器が1台に集約

    庭や屋外に配置してもプライバシー保護(暗号化保存)にも配慮

3. 家電制御・空調

✅ Meross Matter対応スマート温度調節器(サーモスタット)

  • 特徴

    北米の一般的なHVAC(暖房/冷房システム)に置き換えて使える壁掛け型サーモスタット

  • 通信

    Matter対応 ⇒ Apple HomeKit、Google Home、Alexa、SmartThingsなど横断的に操作可

  • 機能

    Siriや各種音声アシスタントから温度指示

    細かいタイムスケジュールを組み、省エネ+快適温度を自動管理

    価格は発売記念約70ドル(通常100ドル程度)

  • おすすめ度(一般ユーザー向け) ★★★★☆

    HVACのCワイヤーがある家庭なら導入しやすい

    使いやすいUIで、スマートホーム初心者でも設定が難しくない

✅ Nature Remo Lapis

  • 特徴

    赤外線リモコン式の家電(エアコン、テレビ、照明など)をまとめてMatter対応にする学習リモコン

  • メリット

    最大20台の赤外線家電を登録し、一括制御

    温度・湿度センサー内蔵で、エアコンの自動ON/OFFも可能

  • おすすめ度(エンジニア向け) ★★★★☆

    既存リモコンの赤外線信号学習など、やや初期設定に知識が必要

    一度セットアップすればApple・Google・Amazonどのプラットフォームからでも操作OK

4. IKEAのMatter対応アップデート

  • ✅ DIRIGERAハブ

    既存のIKEAスマートホーム製品をMatter対応にアップデート予定。

  • ✅ 温湿度センサー「Timmerflotte」

    Threadプロトコルを使ったIKEA初のセンサー

    電池駆動でどこにでも設置可能

    今後のアップデートでDIRIGERAのThread機能が有効化されれば、さらに多くのMatterデバイスと連携しやすくなる見込み

IKEAは「誰でもかんたんに使えるスマートホーム」を目指しており、Matterにいち早く対応することで、異なるメーカー製品をスムーズに連携させる取り組みを進めています。

これにより、初心者にも敷居が低いスマートホーム環境が期待できそうです。私は特に『Aqara Camera Hub G5 Pro』が気になっています。

まとめ

Matter対応をキーワードにしたスマートホームデバイスが続々と登場しています。

  • 手軽に導入できる電球型スマートライトやスマートロック、サーモスタットなどを中心に検討すれば、すぐに快適性・利便性を実感しやすい

  • エンジニアの方は、高度にカスタマイズできる製品を活用し、自分好みの完全スマート化に挑戦がどんどんできるように

特に古民家再生や地方の大型住居を扱う場合、既存家電の活用や省エネ、防犯の強化がポイントだと思っています。

今後、Matter対応がさらに広がることで、家のリノベーションや農業設備との複合的な連携も可能になっていくはずです。

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